被害後しばらくたったあなたへ
忘れようとしても、忘れられない・・・
なんとかがんばって対応してきたのに
体調はよくならない・・・
どうしたらいいの・・・
そのようなあなたに
伝えたいことがあります
いま、あなたはこのようなことで困っていませんか?
- 月経がこない?! 妊娠してしまったのでは?
- 被害から時間がたっても辛さが消えない。
- 眠れない、食欲がないなど、体調がすぐれない。
- セクハラ、痴漢、ストーカー被害など、これも性暴力被害かな?
- SNSに画像を拡散されたなど、サイバー犯罪、暴力にあっている。
- 風俗業や援助交際での被害も性暴力被害なの?
思いあたることがあったら、ぜひ、ゆあさいどくまもとに相談してください。一緒に考えていきます。
月経が来ない?!妊娠してしまったのでは?
なるべく早く妊娠しているかどうかを検査しましょう。
妊娠判定キットが市販されていますが、これはあくまでも早期判定の補助として用いるものです。正確な診断のためには なるべく早く医療機関を受診しましょう。
性被害による妊娠の場合は、母体保護法に基づいて中絶手術を受けることができます。ただし、中絶手術は妊娠21週6日までです。「もしかしたら…」と思ったときは、なるべく早く医療機関を受診しましょう。
妊娠週数の数え方は、排卵日を2週0日として数えます。7日間が1週です。
性感染症にかかったかもしれない…
性感染症とは、「性的接触によって感染する病気」です。
性器の接触による性交だけではなく、オーラルセックスやアナルセックスなど性的な接触で感染するすべてが含まれます。性感染症は無症状であることも多く、自覚しない、あるいは症状が軽くて気が付かないということもあります。性感染症は早期の発見と治療が重要です。
被害から時間がたっても辛さが消えない
-
突然被害にあった
ときの記憶が
よみがえる -
眠れない
-
恐怖感が
消えない
-
神経がピリピリ
している -
感情の
コントロールが
うまくできない -
日常の生活にも
影響が出ている
とても怖いことや辛いこと、自分ではどうにもできないことを経験して強いショックを受けると、こころもケガをします。こころのケガのことをトラウマと言います。トラウマ体験のあとに、このような反応が出るのは自然なことです。あなたがおかしくなったわけではありません。
被害の後のさまざまな反応について身体がケガをしたときに病院で手当てを受けるように、こころのケガも適切な手当てを受けることで少しずつよくなっていくものです。 メンタルクリニック等の医療機関を受診しましょう。 医療機関に行くことが不安だったりするときは、まず、ゆあさいどくまもとに相談してください。
眠れない、食欲がないなど体調がすぐれない
回復のために少しずつ生活のリズムを取りもどしましょう
-
無理をしない
疲れたら休む -
好きなものを
口にしたり
お風呂に入ったり
横になったり
してみる -
信頼できる人に
打ち明けてみる
いろいろな方法がありますが、ここではその中の一つをご紹介します。
きもちを落ち着かせる呼吸法
-
3つ数えながら鼻から
息を吸います -
そのまま息を止めます
(3つくらい) -
6つ数えながら、
ゆーっくり息をはきます
(鼻からでもいいです)
“リラーックス”と頭の中で
声をかけてみるのもよいです -
5〜10回ほど
繰り返しましょう。
はくときに少しずつ
体の力をぬいていきましょう
※出典 国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター 堀越勝、新明一星「感情教育CBTプログラム:こころのアラームのメンテナンス」を一部改編
セクハラ、痴漢、ストーカー被害など
これらも性暴力被害です!!
「性暴力」とは明確な定義はないのですが、性犯罪よりも意味が広く、“意に反する性的な言動すべて”が該当するという考え方が主流です。性暴力の中に、性犯罪、性的虐待、セクシュアルハラスメント、デートレイプ、マリタルレイプ、痴漢、露出、盗撮、ポルノなどが含まれます。
《性暴力とは、性を手段とした暴力のことであり、「本人の意に反した性的な言動」と定義されます。「意に反する」というのは、被害者が「嫌だ」と言ったときだけではなく、嫌だけれど断れない、逃げられない、応じざるを得ないといった状況も指します。覗きや盗撮のように、本人が気付かないうちに受ける性被害もあります。睡眠中や、薬物、アルコール等の影響によって、本人の意思が示せず、判断が低下している状況での性的言動も暴力です。つまり、本人の意思が尊重され、お互いの同意に基づいているかどうかが、性的行為と性暴力を区別する基準になります。相手の意思を無視することは、人の尊厳を深く傷つける暴力なのです。》
<参考>藤森・野坂 『子どもの性暴力・・・その理解と支援・・・』P4より
SNSに画像を拡散されたなど、
サイバー犯罪、暴力にあっている
【リベンジポルノ】性的な写真をばら撒かれる恐怖
一般的に「リベンジポルノ防止法」と呼ばれている法律で禁止されています。この法律は公開の手段を限定していません。相手の「性的画像」を拡散させるつもりで知人に提供する行為も処罰対象です。また名誉を貶めるという点で名誉毀損罪、「写真をばらまくぞ」と脅す行為は脅迫罪など、ほかの犯罪も成立する可能性もあります。
被害を最小限にとどめるには、早急な対応が重要です。被害に気付いたら、一刻も早く警察に相談に行きましょう。まずやるべきことは、その投稿を削除させることです。しかし公開されているのが海外のサーバーであったりすることもあり、100%完璧に削除するのは難しいのが現実です(デジタルタトゥー)。なお、刑事責任や民事責任を追及するためには、投稿自体をスクリーンショットなどで保存しておきましょう。立件が難しいケースでも、警察がサーバー管理者などに警告をしてくれる場合がありますので、諦めずに相談しましょう。
風俗業やパパ活、ママ活と呼ばれる
援助交際での被害も性暴力被害です
どんな動機で、どんな状況で働いたり、交際していても、本人の意に反した性的な言動は性暴力被害です。
なお、自分の身体を提供する代わりに相手からその対価をもらうという行為は「売春行為」であり、刑罰に処せられる可能性があります。