被害後まもないあなたへ
何が起きたのだろう
ショックで頭が真っ白……
そのような中でこのサイトに
たどり着いてくれたあなたに
すぐにやってほしいことがあります
望まない妊娠を避けるために
被害から72時間以内に緊急避妊用のピル(アフターピル)を服用しましょう。
確実というわけにはいきませんが、高い割合で妊娠を避けることができます。72時間を過ぎていたとしても、あなたの身体のケアのためにできるだけ医療機関を受診しましょう。
アフターピルは産婦人科の病院で処方してもらうことができます。費用は7,000~20,000円くらいで、病院によって異なります。産婦人科にひとりで行くのが不安という時はゆあさいどくまもとに相談してください。
被害の証拠になる
ものの保管について
被害を警察に届けるかどうか迷っていても、犯人の特定や、後で相手を訴えたいと思ったときに役立つ証拠となるものを
しておきましょう。- 被害にあった時に着ていた衣服、下着等を洗わずにそのままビニール袋に入れて保管してください。
- 被害にあう前に飲んだものや食べたものの残り、食器はあれば洗わずに、ビニール袋に入れて保管してください。
- 気持ちが悪いかもしれませんが、警察や病院に行くまでは、なるべくシャワーやお風呂で体を洗わないことをお勧めします。
- 加害者から送られてきたメールなども証拠になります。スマートフォンなどに残っているやり取りなどは消さずに残しておいてください。
- ケガをしている場合は、ケガの状況等をご自身の顔も含めて撮影しておくことをお勧めします(病院でも撮影されます)。
証拠の採取
加害者の特定につながりうる証拠(DNAなど)の採取は、被害直後の今でないとできません。
- いまは被害を届けるつもりはなくても、将来気持ちが変わるかもしれません。被害を届け出る時に、証拠となるものがあるのは大変重要です。
- 医療機関で採取した証拠は、あなたの気持ちが決まるまでは、 してくれます。
- ただし、熊本県内で証拠採取のできる産婦人科は、ゆあさいどくまもとの協力医療機関のみです。
眠剤などの薬物(レイプドラッグ)を
飲まされたかもしれない・・・
被害の時の記憶があいまいだったり、急に意識がなくなったというときは、眠剤などの薬物を飲み物や食べ物に混入された可能性があります。
被害後数日で薬物の反応は消えてしまいますので、証拠採取と同様に、血液と尿の採取を協力医療機関に申し出てください。これも警察に届けるかどうかをあなたが決めるまで匿名で警察に保管してもらうことができます。
性感染症の検査を受けましょう
被害によって性感染症に感染する可能性もあります。
ただし、感染症は被害後一定程度の時間(潜伏期)がたたないと検査ができません。
- 病名
- 梅毒
- 潜伏期
- 約三週間
- 症状
- 最初は無症状。感染した部位(性器、口など)に赤い色の硬いしこりやただれができ、近くのリンパ節が腫れる(第一期)、その後3〜12週間くらいの間に、発熱全身倦怠など全身症状とともに皮膚に様々なタイプの発疹が現れ(第二期)、さらに10〜30年の間に心臓や血管、脳が冒される(第三〜四期)
- 放置すると
- 第一期から二期、三、四期へと徐々に進展する。精神神経異常、死に至ることもある。母体の感染により、出生児が先天梅毒になることがある。
- 病名
- 淋病
- 潜伏期
- 2~7日
- 症状
- 男性では排尿時痛と濃尿、女性ではおりものや不正出血、あるいは症状が軽く気づかないことも多い。咽頭や直腸の感染もあるが、自覚症状がなく気づきにくい。
- 放置すると
- 不妊の原因になることがある。感染した母体より出産した新生児が淋菌性結膜炎になることがある。
- 病名
- 性器クラミジア感染症
- 潜伏期
- 1~3週間
- 症状
- 男性では排尿時の痛みや尿道のかゆみ、女性では症状が軽く無症状のことが多い。
- 放置すると
- 不妊、流産の原因になることがある。
- 病名
- エイズ(HIV)
- 潜伏期
- 平均10年程度
- 症状
- 最初は無症状。感染成立の2〜3週間後に発熱、頭痛などの風邪様症状が数日から10週間程度続き、その後数年〜10年間ほどの無症候期に入る。放置すると、免疫不全が進行し、種々の日和見感染症や悪性リンパ腫などを発症する。
- 放置すると
- 慢性的に進行するが、早期からの薬物治療により症状を抑えることが可能になっている。
- 病名
- B型肝炎
- 潜伏期
- 約3ヶ月
- 症状
- 発熱や全身倦怠のあと、黄疸(1〜2%で劇症肝炎)。無症候の場合もある。
- 放置すると
- キャリア化して慢性肝炎、肝硬変、さらに肝癌へと進展することがある。
警察に被害を届けると
-
被害直後に110番通報などで警察に連絡すると、警察官が来てくれたり、通報後どのようにしたら良いかを教えてくれます。
(覆面パトカーや私服の警察官にきてほしいときは、そのことを伝えてください。) - 警察で事情を話して、病院の受診が必要であれば、警察官の付き添いで産婦人科等医療機関 を受診します。
- 女性は、産婦人科でピルの処方、証拠採取(薬物使用の疑いがある時は採血・採尿も)、 性感染症の検査等を受けます。男性は、泌尿器科で証拠採取や性感染症の検査等を 受けます。この時にかかった医療費については、 できる制度があります。 (公費で負担できる制度には、一定の条件があります。)
被害後のさまざまな反応
被害にあったことはあなたのせいではありません。被害後に心や身体に様々な反応があらわれることもあります。これらは突然思いもかけないできごとを経験した後に、多くの人に起こる自然な反応です。
食事がとれない
過食するよく眠れない
怖い夢をみる突然、その時の
情景がよみがえる
怖くて外出
できない自分を責めて
しまう
その他、心配なこと、尋ねておきたいこと
- あなたは安全ですか?
- まずは、安全な場所、安心できる場所を探しましょう。 加害者に連絡先や位置情報を把握されていて、ひとりで不安な場合やどうしてよいかわからない場合は、
- 家族や学校、職場に知られたくない。
- あなたの承諾なしに、家族や学校、職場に連絡することはありません。匿名でも相談できます。
- 病院受診したいが手元に保険証がない、あっても使いたくない。
- 受診には、カルテ作成のために身分を証明するものが必要です。保険証ではなくても、運転免許証やマイナンバーカード、学生証などを持参ください。(医療機関によって異なります)
- 受診費用はどのくらいですか?費用が準備できません。
- 病院やあなたの症状によっても違いますが、2万〜3万ほどかかります。費用負担が心配の場合は、公費で負担できる場合もあります。ただし、条件があります。それも含めて、まずは
- 裸の写真を撮られてしまいました。
- SNS等のネットで拡散されてしまう危険性があります。一度流出した画像、映像は消すことがとても難しくなりますので、できるだけ早く警察へ相談しましょう。迷うときは、
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